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技術コラム

JOノズルの液濃度分布測定

 従来の二流体微粒化ノズル(液柱微粒化方式)はφ0.3mm程度の微径孔より円柱状に噴射した液体を外側から噴射した圧縮空気により粉砕して粒⼦を⽣成させます。噴射の為に微径孔を採⽤するので⽬詰まりしやすく、より細かな粒⼦を⽣成するためには圧縮空気の圧⼒は0.1Mp以上の出⼒の⼤きいコンプレッサーを必要とします。
 ⼀⽅、JOノズル(環状液膜微粒化⽅式)では圧縮空気の旋回により液体は渦室内の壁に沿って旋回しながら薄い液幕となり、出⼝に近付くと更に旋回速度が速くなり薄膜が“ちぎれて”微細な粒⼦となります。圧縮空気は液体の旋回を加速させる為のみに使われるので出⼒の⼩さな0.01Mpのブロワで充分です。また、液体通路には微径孔を採⽤する必要が無いため、⽬詰まりし難い事も特徴の⼀つです。

 

他社製従来型二流体ノズル 大村JOノズル
従来型断面図 JOノズル断面図

より低い空気圧でより高度な微粒化を実現

JOノズルは中心まで液滴が存在、半径方向により一様。
従来型のものは、周辺部に粒子が集中し、中心部にはほとんどない。

 

低い空気圧が生む経済的メリット

微粒化空気製造コストの大幅な削減
(圧縮空気は電力よりもコストが高い!)
 

気流噴出速度が小さく、したがって騒音レベルが低い
例えば、ホテル、病棟、会議室など静粛性が求められる空間における消毒・消臭液の噴霧への利用
 

格段に高い塗装付着率
塗装分野、微粒化レベルが高いにもかかわらず塗装面への塗料付着率が格段に高い
(条件によっては従来型の50%程度から80%程度の向上を確認)

1分あたり1m3の空気製造に要する電力

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